暇とワラジムシ

 春になると、家はワラジムシがウヨウヨと出てくる。朝、家を出て暗くなってから戻ってくると、部屋にポツポツと彼らが居る。最初は気持ち悪かったんだけど、もう数も多いし特に害があるわけでもないので、なんとも思わなくなってきた。
 だらだらしながらソファーに寝転んで、ふと目にとまった一匹をつまんで良く観察してみる。足は六本じゃないんだね。何本くらいあるんだろう。よくもまあ、こんな数の足をコントロールできるよね。スキーは僕の場合、二本足でするんだけど、右足に集中すれば左足がおろそかになるし、そのまた逆も然り。ワラジムシは、これだけの足をよく操作しているもんだ。凄いね。もしワラジムシくらい足があって、それ全部に、スキーブーツと板を履いたら、初心者には地獄だね。バックル締めるだけで嫌になりそうだし、ビンディングに板はめるだけで、恐ろしく時間かかりそう。その数の板を持って移動するのも難儀だね。
 
 春は暇なんだ。冬と夏の間、雪も仕事も少なくなるし、暇だと普段何とも思わないものにも、目が留まる。これはこれで重要なことにも思えてくる。見過ごしてきた物が見えてくる。だから時々暇になるのも悪くないと思う。さてと明日はなにしようかな。

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